東京メトロ銀座線田原町駅より徒歩30
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いい肺03-3841-1181

呼吸器内科

呼吸器内科とは

呼吸器内科のイメージ写真

呼吸に関係する病気を広く、専門的に診るのが呼吸器内科です。対象となる臓器・器官とは、咽頭、喉頭、気管支、肺 などです。呼吸器内科領域でよく知られている病気をいくつか挙げますと、風邪、上気道炎、気管支炎、肺炎などの呼吸器感染症、気管支喘息、花粉症 などのアレルギー性疾患、その他にも肺気腫など タバコ煙を主な原因とする 慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺がん、さらには間質性肺炎という肺がんと並んで難治性の病気などがあります。今ではかなり認知されるようになった睡眠時無呼吸症候群も診てまいります。

呼吸器内科で対象となる症状

  • 長引く咳(2週間以上)
  • くしゃみ
  • 鼻水
  • 鼻づまり
  • 喉の痛み
  • 急な発熱
  • 息切れ
  • ヒューヒュー・ゼーゼーを伴う息苦しさ
  • 胸痛
  • 血痰
  • いびき など

代表的な対象疾患

  • 風邪症候群
  • インフルエンザ
  • 咽頭炎
  • 扁桃腺炎
  • 気管支炎
  • 肺炎
  • 気管支喘息
  • COPD(慢性閉塞性肺疾患)
  • 肺結核(台東区は特に多い地域です)
  • 非結核性抗酸菌症
  • 自然気胸
  • 気管支拡張症
  • 間質性肺炎
  • 肺がん
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • アレルギー性鼻炎(花粉症) など

呼吸器内科での代表的な症状・疾患

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

COPDとは

長い年月にわたり有害なガス(主にタバコの煙など)を吸い込むことで、空気の通り道である気道(気管支)が狭くなったり、気管支の先にある肺胞(酸素と二酸化炭素の交換を行う組織)が壊れたりする病気です。喫煙との関連性がよく指摘され、ヘビースモーカーの方によく見受けられます。そのほかにも大気汚染や化学物質を吸引することで発症することもあります。

肺の破壊はゆっくり進むので初期症状は中々現れません。しかし病状が進んでいくと、坂道や階段を上った際に息切れするようになり、休み休みでないと歩けなくなったりします。COPDが疑われる場合は、肺活量検査、レントゲン・CTスキャンなどの画像検査を行うことで診断をつけます。息切れは歳のせいかな、なんて思い込んでいると、この病気の初期症状である可能性もあります。

治療について

すでに壊れた肺胞の機能が戻ることは難しいのでこれ以上悪化させないようにします。つまり、喫煙をしている方であれば禁煙をするようにします。さらに、咳や息切れを軽くするために、効果が長く持続するタイプの気管支拡張薬(主に吸入薬)を用いるようにします。またCOPDが進行している場合は、薬物療法だけでなく、呼吸リハビリテーションや在宅酸素療法が必要にもなります。当院では禁煙外来も設けていますので、禁煙を実践したい方は気軽にご相談ください。(禁煙外来はこちら

長引く咳

長引く咳とは

医学的には咳の症状が3週間以上続いている場合を長引く咳とし、8週間以上続くのであれば慢性の咳(慢性咳嗽)と診断されます。なお、風邪の症状としてみられる咳は、多くの場合2週間ほどで治まります。もちろん当院では2週間以上たっていなくても、これまでの経験を活かして、なるべく早く診断して治療に結び付けられるよう心がけております。

以下の疾患が原因として考えられています

長引く咳に関しては、種々の原因があるとされ、日本人で最も多いのが咳喘息とされています。咳喘息の症状ですが、咳を唯一の症状とし、喘息のように喘鳴(ヒューヒュー、ゼーゼー)を伴わないのが特徴で、風邪などの気道感染、運動、冷たい空気にあたるなど様々な刺激に対して過敏になり、咳発作が起きるというものです。また毎年2~3か月くらい何となく咳が続くという方は、すでに咳喘息を繰り返しており、約3割の方は数年後には気管支喘息に移行し長期的な吸入薬治療が必要になることもあります。

そのほかの原因としては、アトピー咳嗽、感冒後遷延咳嗽、副鼻腔気管支症候群、逆流性食道炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性気管支炎、薬剤の副作用によるものなども挙げられます。咳が長期間続いている場合は、早期診断・早期治療が必要と考えますので、速やかに受診するようにしてください。色々病名を述べておりますが、しっかり問診させていただければ、かなりの確率で問診の段階で診断が絞れたりするものです。その上で胸部レントゲン、肺機能検査、呼気中の一酸化窒素濃度測定検査などを行って、みなさまの苦痛が少しでも早く良くなりますよう、努力します。咳で眠れない、仕事に集中できない、というのは本当に辛いですよね。

気管支喘息

気管支喘息とは

気管支喘息とは、アレルギーなど様々な要因が引き金となって気道に炎症が起き、その結果気管支が狭くなって、呼吸困難になる病気です。「ヒューヒュー、ゼーゼー」といった喘鳴(胸の音)が起こると、喘息発作としての治療を必要とします。
喘息には、アレルギーが原因で発症する場合とアレルギー以外の原因で発症する場合の2つのタイプがあります。アレルギーが原因の場合は、ダニやハウスダスト、あるいはカビなどがアレルゲンとなって発症します。アレルギー以外が原因の場合は、風邪やインフルエンザなどによる気道感染ウイルス、タバコの煙、薬、飲酒、運動、ストレスといったものが原因で起こる場合もあります。

治療について

治療についてですが、アレルゲンによるものであれば、抗原回避(アレルギーの原因物質を避けた生活)を行い、喘息治療薬を適切に用います。喘息の治療薬、成人の場合は今は吸入薬が主流です。発作を予防するために定期的に使う長期管理薬(コントローラー)と、発作が起きた時に、その症状を鎮めるために服用する発作治療薬(レリーバー)の2種類があります。まずはリリーバーを必要としない状態(発作のない状態)を目指して、コントローラーを上手に使って治していくようにします。院長である私も10代前半までは喘息を患って、季節の変わり目には発作を起こし、親によく病院に連れて行ってもらっていましたが、今では吸入薬の進歩により、かなりの方が不自由なく過ごせるようになっています。ただ、一度症状が良くなったからと言って、通院を止めてしまうと、しばらくして再発したり、徐々に薬の効きにくい喘息に移行したりします。

肺がん

肺がんとは

肺がんとは、気管や気管支、肺胞の一部の細胞が何らかの原因でがん化したものです。原因としては、もちろん喫煙が一番であり、大気汚染、アスベスト暴露といったものが挙げられていますが、喫煙と関連性が高いとされる肺がんは、扁平上皮がん、小細胞がんで、圧倒的に男性が多いです。なお一番多くの患者さんが発症している肺がんは、腺がんというもので肺がん患者さん全体の約60%を占めています。こちらはタバコを吸わない若い女性でも遺伝子変異などが原因で発症することのあるがんです。ですのでタバコを吸っていない方でも定期的な健康診断は大事です。しっかり受けましょう。(健康診断の案内はこちら

検査について

胸部レントゲン検査、胸部CT検査で肺がんが疑われた場合には、喀痰細胞診検査(喀痰中のがん細胞の有無を調べる)、気管支鏡検査(内視鏡を口から挿入して、肺や気管支の組織を採取してがん細胞の有無を調べる)などが必要になりますが、大きな検査が必要になる際はすみやかに提携病院にご紹介します。

治療について

肺がんであることが診断された場合は、病期診断を行います。そこでがんの進行度(I~IV期、数字が大きいほど進行)を確認し、病期に合った治療を行うことになります。具体的には、手術や抗がん剤による治療、放射線療法などが行われます。近年では免疫療法も十分データが揃ったものが出ており、治療をしながら仕事、趣味をしっかり続けている方が多くなっています。

私はこれまで勤務した病院では、主に肺がん患者さんを担当することが多く、がんそのものの症状(疼痛、呼吸困難など)、抗がん剤の副作用(食欲低下、下痢など)、精神的不安にお悩みの患者さんに向き合ってきました。専門病院にご紹介した後も、気になる点などありましたら、なんなりと相談しにお立ち寄りください。
治療の際に紹介する病院も、みなさまの意見を取り入れ、実績・通いやすさ・安心感を総合的に判断し、選択したいと思います。

結核

結核とは

今でも決して忘れてはいけない呼吸器感染症です。その昔、肺浸潤、肋膜、肺門リンパ節炎などと呼ばれていた病気はほとんど結核のことを指していました。抗酸菌という菌の種類に属し、人に伝染する可能性のあるのがこの結核で、次に述べる人には伝染しないとされる非結核性抗酸菌症と区別されます。また台東区は残念ながら日本有数の結核発生地区であります。ただし的確な治療を受ければ、現在ではほとんどの方が半年から1年以内に治癒を目指すことができます。2週間以上続く咳、痰、微熱、不自然な体重減少があるようでしたら早めに受診するようにしてください。胸部レントゲンや喀痰検査、血液検査を組み合わせて早期に診断を付けることが大切です。

非結核性抗酸菌症とは

耳慣れない方も多いかもしれませんが、同じ抗酸菌感染症の中でも年々減っている結核に対し、徐々に増えているのがこの非結核性抗酸菌症です。代表的な菌としてはマイコバクテリウム・アビウム、マイコバクテリウム・イントラセルラーという菌で通称MAC(マック)症と呼ばれることが多いです。非結核性抗酸菌症の8~9割がこのMACという菌です。この菌は土壌・水回りに普通にいるのですが、感染する人の特徴としてなぜかやせ型の中高年女性に多い傾向があります。このMAC症は、人には伝染しないのですが、自分自身に咳、痰、血痰、微熱、倦怠感、体重減少などをもたらします。治療法も必ず効くというものはないのが現状で、結核薬を組み合わせて治療することになるのですが、治療も長期にわたり副作用をうまくコントロールしながら付き合っていくことになると思います。

あさくさ田原町内科クリニック
院長名
阪口 真之
診療内容
呼吸器内科・内科・アレルギー科
住所
〒111-0042
東京都台東区寿2-10-11 MS田原町ビル2F
アクセス
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